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Posted by naturum at

2025年02月17日

1Q84 ではなく202GO

末年始はとりあえず家で穏やかに過ごすことができた。


例年であればなるべく仕事を入れ、家にいる時間が少なくなるようにスケジューリングしてきたのだが

今回ばかりはほぼフルで休暇をとり、家族との時間を満喫する・・・はずだったが・・・

なんやかんやみな忙しかったりするわけで、結局は一人部屋で読書にふけるという休暇となった。

でもまぁこんなまったりとした正月なんて久しぶりだし、時間に縛られない生活がなによりも心地よかった。

会社の仕事始めは1月6日からなので、仕事が始まった途端に労役留置となる予定だ。

会社には申し訳ないが、人生<仕事ではない。仕事のために生きるのではなく、生きるために必要に迫られて仕事をしているに過ぎない。

ただそれだけなのだ。

そういえば、何かの動画(youtube?tik tok?)でこんなことを言っていた。

-会社は家族ではないし、同僚は友人ではない。あなたは単なるリソースに過ぎないblah-blah-blah-

まったくもってその通り。

とても大切なことだし自分でも分かっているつもりなのに、絶え間なく流れる時の奔流に忙殺されていくのであった。




いよいよ罰金の支払い期日の朝。

会社から地元の検察庁徴収係に、できうる限りの努力をした風を装って電話をかける。

「大変申し訳ないのですが、いろいろ金策をしてもなお罰金の全額には及びませんで・・かくかくしかじか。」

『承知しました。では本日より労役留置の手続きを開始します。ただし施設との調整や書類等の関係で、実際の収容までお時間を頂く場合がございます』 

期日までに支払わなければ、翌日から収監されるのかと思っていた私は少し拍子抜けをした。
いつ頃になりそうか聞いてみた。

『大体1ヶ月ほどお待ちいただく形になりますね。健康状態に問題はありませんか?』

「はい、特に問題ないと思います。」

『現在お仕事はされていますか?』

「はい」

『失礼ですが、お給料日はいつになりますか?』 

「毎月25日です」

『では今月の25日までに此方から連絡がない場合は、給料日に再度連絡をしてください。その時にその時点での状況を確認させていただきます。』 


といわけで、またもや空振り。やっぱりあれ?現金で払ってほしい感じ?ってゆーか、空きがないほど罰金払えない人がいるの??

まぁそれもそうか、失われた30年と言われ、年収300万円以下の人が35%、所得の中央値が351万円のくせに国民負担率が過去50年近く上昇の一途(50%弱?)をたどる現在の日本では、払いたくても払うことができない国民が増加していることも納得できるというもの。

SNSなどで頻繁に、政権与党の政治家や特定の省庁を批判するような動画を目にするが、それは何の意味もなさない。
本当の原因は、それら政治家を選んだ国民自身なのだから。

物事の善悪は私にはわからないが、単に今の政権が与党となることで得をする国民が、それによって苦しむ国民よりも多いといことだけ。

世間で言われているタックスペイヤーよりも、タックスイーター(Tax Eaterも納税者であることは置いておいて)のほうが数的に勝っている・・ただそれだけなのだろう。

そんな日本の現状と子供や孫たちの将来を考えると、つい暗い気持ちになるが、先日アメリカのトランプ大統領がVAT(Value Added Tax EU等などにおける付加価値税、日本では消費税に当たるもの)に対して難癖(事実を言ってるだけなんだが)を付け始めたらしいので、彼の今後の動向に大いに期待したいところだ。

いずれにせよ、私が労役場に収監されるのはもう少し先のことになりそうなので、引き続き現況をダラダラと垂れ流すことにする。


X DAYのその時まで。  


Posted by benihana at 10:07Comments(0)まだまだプロローグ

2025年02月16日

ギムレットには早すぎる

クリスマスの翌日、検察庁から納付告知書が送られてきた。

納付金額150,000円、納付期限令和7年1月6日

スグに検察庁の徴収担当へ連絡を入れ、支払うお金がないので労役場留置で代返済したいと伝えると、

「労役留置を希望する旨の連絡があったことは記録しておきますが、まだ支払期日までまだ猶予があるので
それまで最大限の努力をしてみたください。」

「それまでにどうしてもお金が工面できなときには、期日である1月6日に必ずコチラへ電話をください。」

とのことだった。

言いえて妙・・・、確かに罰金の略式命令を受けておいて、なんの努力もせずにハナから労役なんて、厚かましいにもほどがある。

「わかりました。」

と電話を切り、お金の準備はすでにできている自分にとって、金策以外にできる努力とはなんだろう?と思案した。

「んまぁーまずは準備だな・・・入所に向けての準備。そう、たちまち心の準備をしておこう。」

労役場といっても、とどのつまりは刑務所であるうえに、おそらくぶち込まれるのは小汚い雑居房・・

人生をいい加減に生きてきて、成人にもなって自分の行いによって生じた罰金さえ払えないようなロクデナシな輩(自分含め)と

1ヶ月に及ぶ集団生活・・・。そりゃ並大抵の精神力ではつとまらんよね。


そんなわけで、クローゼットの奥に放置したままになっている蔵書の中から、ハードボイルド小説を数冊引っ張り出した。

気になったので、ハードボイルド小説に出てくる主人公の特徴をdeepseekに聞いてみる。

ハードボイルド小説の主人公にはいくつかの典型的な特徴があります。以下にまとめてみました:

冷静沈着でタフ
主人公は感情を表に出さず、どんな状況でも冷静に対処します。暴力や危険にも動じず、タフな精神力と肉体を持っています。

シニカルで皮肉屋
世界や人間の本質に対してシニカルな視点を持ち、辛辣なユーモアや皮肉を交えて語ります。信じられるものが少ないと感じていることが多いです。

孤独な存在
友人や家族との深い繋がりが少なく、一匹狼的に行動します。恋愛関係も複雑で、しばしば過去のトラウマや失恋を引きずっていることが多いです。

独自の道徳観
法やルールには縛られないが、自分なりの正義感や倫理観を持っています。時には法を犯してでも、自分が信じる「正しいこと」を貫きます。

荒んだ環境に生きる
舞台はしばしば汚職や犯罪が蔓延する都市の裏社会。主人公もその一部として生きているが、完全に染まりきってはいない微妙な立場にいます。

アルコールと煙草が付き物
ウイスキーやバーボンを好み、煙草を吸うシーンが多いのも特徴です。これらは彼らの孤独や厳しい現実への逃避手段でもあります。

簡潔で硬質な語り口
文章やセリフは短く、無駄がなく、鋭い表現が多いです。無駄な感情表現は避け、行動や会話でキャラクターを表現します。


レイモンド・チャンドラー、ダシール・ハメット、ディック・フランシス、ギャビン・ライアル、ハドリー・チェイス

どれもみな十代~二十代にかけて読みあさった懐かしいものばかりだ。

まぁdeepseek言所のアルコールの下りや語り口についてはちょっと例外としても、たったの1ヶ月、30日の刑務所生活だ。

憧れてはいたものの、ついぞなれなかったハードボイルドなキャラを、役者になったつもりで演じてみてみるのも一興だと思いません?



世知辛いこのご時世、タフでなければ生きていけないし、なんたらハラスメントというコトバが跳梁する昨今、優しくなければ生きている資格がないのだから・・・







  


Posted by benihana at 14:14Comments(0)まだプロローグ

2025年02月15日

そうだ 労役、行こう

判所から届いた封筒を子供たちの面前で開封し、私は宣告文を朗々と読み上げた。

主文、被告人を罰金15万円に処する。
この罰金を完納できないときは金5000円を1日に換算した期間、被告人を労役場に留置する。

長男が鼻で笑う。「安っすぅ」
長女が首を傾げる。「そんな額で済むの?」

妻は仕事で不在だった。

「15万てことは…1日5千円換算なら30日か・・・」
 私が呟くと、長男が即座に反応した。

「えっ?まさか労役行く気?!」

「えっ?ダメかな?」

「いやいや、それくらいなら俺が払うよ?」 長男がいう。

「ありがとう、でもそれくらいオレだってあるさ。ただ刑務所ってどんな所か興味あるし、そもそもお金が勿体ないと思わん?(笑)」

「マジで言ってんの!?」

「ほらよくさぁ、キャンプとかしてる人が不便さを楽しむとか言うじゃん。その一点においては究極のサバイバルだよ。」
 ※収容所のことを英語圏ではキャンプというコトバで表すことがある。

 隣で聞いていた長女も呆れ顔。

「なにその変な理屈?」

「オレも今年で還暦だし、この先普通に生きてりゃ収監される機会なんてないだろう?」
「それに最悪イヤになったら、罰金さえ払えばすぐ出られるみたいだよ(笑)」

「えぇー、そういう問題?」 長女がため息。

(愛する我が子らよ、最高の反応をありがとう!)
 私は心の中で笑いを噛み殺した。



これが私の労役留置決意の瞬間である。

といっても実は略式命令と知った時点で、なんとなくではあるがそうしようと考えていた。
税金と同様、罰金は払えば終わり・・・、ただの金銭的損失に過ぎない。
しかし刑務所という非日常空間は、なにかしら自分の人生に新たな気づきみたいなものをもたらしてくれるのではないかと思った。
それにどうしても嫌になったり、これ以上得るものはないと感じたら、残金さえ支払えば即日(翌日?)放免なのである。
言ってみれば、刑務所無料体験ツアーみたいなもの・・
いやいや、それどころか衣食住すべて整ってさらに日当(5000円/dayって安すぎん?)までもらえる。
会社には有給休暇で対応してもらえるので、いわばダブルワークということになる。

翌朝、私は洗面所の鏡に向かいながら考えた。
お気に入りの歯ブラシを手にした瞬間「ああ、これも持っていけないんだなぁ」と妙に現実味が湧いてくる。
スーツ姿で出頭するべきかカジュアルな装いが良いか、そんなどうでもいいことに頭が巡る。

後日妻は
「その歳(とし)で矯正体験なんて百害あって一利ナシなんじゃない?」
「ってゆーか、普通の人は恐がるところ(場所)でしょ?」
 と言っていた。

「恐怖心より好奇心が勝つんだよね」 ←(ここフリーレンっぽく) そう言って私は窓の外を見つめた。

人生最後の冒険ってやつかな・・・」




クリスマス目前、肌を刺すような冷たい空気が、不思議と心に沁みわたる朝だった。




  


Posted by benihana at 20:19Comments(0)プロローグ